みなさん「カヴァ」ってご存知ですか?
きっと多くの人が聞きなれない言葉かもしれません。
「カヴァ」はポリネシア地方では日常的に親しまれている嗜好品(飲み物)なのですが、私もフィジー留学するまではその存在を全く知りませんでした。
これからポリネシア地方に旅行に行かれる方や、フィジー留学を考えている方は「カヴァ」に出会う日がくるかもしれません。
「カヴァ」って決まった飲み方があったり、味も独特なので、初めて飲む前に予習しておいた方が絶対にいいです!
そこで今回は「カヴァ」の徹底ガイド。
カヴァって一体なんなのか。
どんな味がして、どんな飲み方をするのかなど一通りご紹介いたします。
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カヴァって何?
「カヴァ」は南太平洋帯に生えるコショウ科の木の根を乾燥させて作った嗜好品。
木の根を粉末状にして、それをそのまま水で溶かすか、水で絞りだしたもの。
フィジー、トンガ、サモアなどでは日常的に親しまれている嗜好品であり、伝統的な飲み物です。
特にフィジーでは色々な儀式の場で飲まれることも。
「タノア」と呼ばれる大きな器にカヴァを注ぎ、みんなで回し飲みをします。
参考:https://fijianwalker.com/kava/
http://www.bulafiji-jp.com/entertainment/kava.html
どんな味?色?
味はとにかくまずい!いや、まずすぎる!
ちょっと苦味もあって、泥水と漢方を混ぜたような味がします。
というか、木の根っこを水と混ぜたものなので泥水と言っていいでしょう。
色も灰色でどんより濁っていて、見た目からして飲む気が失せちゃうような感じ。
最初のひと口は気合いが必要!
でも、これがまた不思議なもので、だんだん慣れてくると癖になってきちゃう。
もちろんフィジーの人たちは、毎回おいしそうに飲みほしていました。
飲み方
- 自分にカヴァが差し出されたら2回手をたたく
- 「ブラ!」(フィジーの挨拶)と言う
- 右手でカップを受け取る
- ひと口で飲みほす
- カップを返す
- 3回手をたたく
- 「ビナカ」(ありがとう)と言って礼を述べる
「え?こんな面倒くさいことするの?」って思いますよね。
安心してください。
上記の飲み方は正式な儀式などでの作法ですが、一般的に飲む場合はそこまで堅苦しくありません。
とりあえず飲みながら「ブラ!」とか「ビナカ!」とか言っておけばOK!
飲んでまずい顔しても大丈夫。
優しいフィジーの人たちは笑って交わしてくれます。
まぁ雰囲気は日本の飲み会とそこまで変わりません。
効果は?飲むとどうなる?
カヴァには鎮静効果、リラックス作用があります。
またカヴァを口にすると、舌がピリピリ痺れてくるのも特徴。
アルコールは含まれていないものの、飲むと酔っ払ったような感覚になってきます。
飲んでいくうちに体がポカポカしてきて、気分も高揚。
非常にいい気分になります。
アルコールなしでもハイになれるので、みんなだいぶ盛り上がっていました。
アルコールが含まれてないといえど、飲みすぎには注意!
気持ちわるくなったり、二日酔いみたいになる場合も。
カヴァを飲んで楽しいひと時を
カヴァって、見た目からしてなんか気持ち悪いんで最初は「ううぇ〜!」ってなりがちですが、最初のひとくちを「えいや!」といっちゃえばもう大丈夫。
だんだん気持ちよくなってくるし、何より現地の人たちと楽しい交流ができます。
カヴァを一緒に飲み交わせば、み〜んな友達です!
もしカヴァを飲む機会があれば、ぜひ臆することなくチャレンジしてみてほしいですね。
きっと楽しいひと時が過ごせます。