インドを舞台にしたドキュメンタリー映画「聖者たちの食卓」。
一度観た人からは、高い評価を得ているこの映画。
そんな映画の見所と感想をご紹介いたします。
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「聖者たちの食卓」作品紹介

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制作
2011年 / ベルギー制作 / 65分
監督
フィリップ・ヴィチュス / ヴァレリー・ベルト
みどころ
インドのシク教総本山にあたる黄金寺院「ハリマンディル・サーヒブ」では、毎日10万食分の豆カレーが無償で振る舞われている。
人種や階層に関係なく、巡礼者や旅行者のために無料で提供されるその様子を、黄金寺院に密着して捉えたドキュメンタリー映画。
ナレーションは一切なく、そのスケールの大きい食事がどのように作られ、どのように提供され、どのように人々を満たしていくのか、たんたんと映し出される。
そこで無償で働く人々の様子と、食事をとる人たちがまるでひとつの家族になったかのような一体感と神聖さが描き出されている。
2012年、第25回東京国際映画祭「natural TIFF」部門でグランプリを受賞。
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感想
まずは、その大規模な食事を用意する過程で働く人々の、無駄のない動き、正確さに目が釘付けとなった。
調理する人、片付ける人、水を運ぶ人、皿を配給する人、洗い物をする人など、その全ての作業が多くの人の手によって無償で行われているという事に、神聖さを感じた。
ナレーションがなくとも、映し出される映像から静寂と熱気、神聖さがひしひしと伝わってくる。
人種や階層に関係なく、平等に振る舞われる食事風景はまさに「聖者たちの食卓」という名にふさわしいと感じる。
食べるとは、生きるとは何なのか。
奉仕とは何なのか。
日常の当たり前の中に、シンプルな中にこそ、生きる上で私たちが忘れてはいけない大切な“なにか”があるのだと感じられる映画。
観終わったあとには、人のために純粋に何かをしたいという想いが、心の奥底から湧き上がるのを感じた。
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※本ページの情報は2021年4月1日時点のものです。
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