ガンジス川で有名なインド、バラナシからネパールのポカラという町までの移動は、バックパッカーの間では王道のルートかつ、かなり過酷なルートでもあります。
私も実際にこのルートを陸路移動しましたが、けっこう大変でした。
そこで今回は、バラナシからポカラへ陸路移動したい方へ向けて。
私が実際に使用したルートを書くのでぜひ参考にしてみてください。
※この記事は2015年時点の情報です。詳しくは最新情報をご自身でご確認ください
※この記事には広告が含まれています
目次
バラナシからポカラへ陸路移動のルート
早速インドのバラナシから、ネパールのポカラまでの移動方法を順に説明していきます。
バラナシからゴーラクプルへ
まずはバラナシからスタート。
ちなみにバラナシはインドのガンジス川で有名な町です。
![](https://miraiblog8989.com/wp-content/uploads/2018/11/b8e109190c33bdc8b3ddeb3be0edc24e.jpg)
バラナシ駅から、およそ200km離れたゴーラクプル駅を目指します。
私は17時発の寝台列車に乗っていきました。
![](https://miraiblog8989.com/wp-content/uploads/2018/11/caa5e94a6602070747b2cf530cb57a6c.jpg)
列車の料金はランクによって変わりますが、だいたい205ルピー(320円)くらい。安い。
そしてインドの列車って一応、時刻表があるけど、全然あてにならない。
2〜3時間ならまだしも、7時間とか普通に遅れるときもある。
もはや時刻表の意味なし。
それでも根気よく待っていれば必ず列車は現れます。
私が行ったときは幸い1時間くらい待ってすぐに、列車に乗ることができました。
さて、ここから7時間ほどかけて、ゴーラクプルへ向かいます。
寝台列車は途中で止まったりしながら、ゆっくり走るので、なんだかんだ遅いです。
また寝台列車の寝心地は決してよいとは言えません。
ゴーラクプルからスノウリへ
私がゴーラクプルへ着いたのは、もう深夜だったのでその日の移動はここまで。
ゴーラクプルのきったない安宿で一泊しました。
翌朝、目が覚めたらまたすぐに移動開始。
朝一でバスに乗り込みます。
ここからインドとネパールの国境の町「スノウリ」へ向かいます。
バスは駅近くに何台も泊まっており、その中で「スノウリ!スノウリ!」と叫んでいるバスに乗ればOK。
予約しなくても席が空いていれば、乗せてくれます。
料金は90ルピー(140円くらい)。
またバックパックなどの大きい荷物は、バスの屋根の上に置くよう指示されます。
移動中、荷物が落っこちないか、ちょっとヒヤヒヤししていましたが大丈夫でした。
降りるときは、荷物を受け取るのを忘れないようにしましょう。
ゴーラクプルからスノウリまでは、バスに揺られ3〜4時間ほど。
![](https://miraiblog8989.com/wp-content/uploads/2018/11/0f0e3e7da7cf0ae84cf7b2c3fec18a38.jpg)
スノウリへ到着したら、ネパールはもうすぐそこです。
インドからネパールへ国境越え
スノウリはインドとネパールの国境の町。
バスを降りたら、そのまま真っ直ぐ道なりに歩いていき、インドのイミグレーションへ向かいます。
途中でリキシャのおじさんがしつこく客引きしてくるけど、歩いていける距離なので歩いた方がいいですね。
だいたい10分ほど歩けば、インドのイミグレーションに到着。
そこで出国審査を受ければ、あとは目の前の国境を越えられます。
この瞬間がたまらない!国境越えって何度やってもワクワクしちゃう!
ネパール入国
![](https://miraiblog8989.com/wp-content/uploads/2018/11/bafa1da0c11aeb4a40d521a6eca58a44.jpg)
おもしろいことに国境を越えると、これまでのインドの雰囲気とガラッと変わります。
国境を超えてネパールに入ったら、今度はすぐ右手にあるネパールのイミグレーションで入国審査を受け、VISAを取得。
VISAを取得できたら、待ちに待ったネパールの旅の始まりです。
さて無事にネパールに入れたはいいものの、目指すはここから180kmも離れた町ポカラ。
目的地はまだまだほど遠い。
疲れもあり、だいたいの人がここで一旦絶望モードに入ります。
実際に陸路移動すると、思っている以上に疲れるのです。
ここまでの移動もだいぶ大変だったのに、ここから更に180kmも移動なんて本当に気が遠くなります。
インドのバラナシを出て早19時間ほど経過したところ。
この町でちょっと休憩するか、このままポカラまで行ってしまうか、5分だけ超真剣に悩みました。
悩んだ結果、、
「この勢いでポカラまで行ってまえー!!」
となり、ポカラへ直行することに決めました。
ちなみにわたしの場合は、スノウリで休まずにポカラへ向かうことに決めましたが、これはけっこうハードな選択だったと思いますね。
- ここスノウリで一泊する人
- ひとまず、スノウリとポカラの中間地点の町タンセンまで行く人
も多くいます。
時間や自分の体調によって、それぞれの選択をするのがベスト。
乗合いジープでポカラを目指す
スノウリからポカラまでの移動手段に、ほとんどの人はバスを使うのですが、バスだと所要時間がだいたい10時間はかかる。
値段は600ルピー(600円くらい)。
でもさらに10時間もバス移動なんてわたしには耐えられない!
そんなちんたら行ってないで、もう「さっさとポカラまで行ってしまいたい!!!」
という気持ちが強かったので、
わたしは近くにいた韓国人バックパッカーのカップルと一緒に乗合いジープをシェアして、ポカラまで向かうことにしました。
乗合いジープだと、少し値段は高くなるものの、みんなでシェアすればそこまでバスと変わりません。
なんせバスと違って爆走してくれるので、大幅な時間短縮に繋がります。
私みたいに、ここでせっかちな気持ちが出てしまう人には、乗合いジープで行くのもオススメ。
ネパールに入れば、ジープやタクシーの客引きもすぐに捕まります。
ということで、乗合いジープでポカラまで一直線!!
しかしここからが本当に過酷だった。
ひたすら崖道を走っていくんです。
しかも山の中を通るので道もほとんど整備されておらずクネクネ、ガタガタ。
![](https://miraiblog8989.com/wp-content/uploads/2018/11/83c0283a4612b7db74c55e07cfc150b0.jpg)
![](https://miraiblog8989.com/wp-content/uploads/2018/11/c21783696926ec41847b16fa8d89310d.jpg)
一歩運転を間違えればばコロッと崖下に転がり落ちる状況。
しかも夜暗くなってくると、真っ暗すぎてこわすぎ。
また山賊が観光客を狙った被害も多発しているらしいので、その恐怖に震えながらの移動でした。
ここが一番、肉体的にも精神的にもけっこうキツかったです。
それでもジープが大暴走してくれたお陰で、通常10時間ほどかかる目的地までの道のりもその半分の5時間で到着。
ポカラ到着
![](https://miraiblog8989.com/wp-content/uploads/2018/11/b86a15f76cfa0da8ac5c70f9b64ad361.jpg)
そして、やっとやっとや〜っと!
待ちに待った、ポカラに到着!!
バラナシからポカラまでかかった総移動時間、およそ24時間。(泊まる時間も含む)
丸一日かかりました。
それでもポカラという町は、やはりそこまで苦労してまでも行く価値のある町でした。
これまでの疲れが吹き飛んでしまうくらいに、のんびり穏やかで落ち着く町。
この土地が大好きになった私は、予定より1週間も長く滞在することになりました。
まとめ
以上のルートが実際にわたしが使用した、移動ルートです。
おさらいすると
- バラナシ〜(列車移動7時間)〜ゴーラクプル
- ゴーラクプル〜(バス移動4時間)〜スノウリ←ここで国境越え
- スノウリ〜(乗合いジープ5時間)〜ポカラ
旅をしていると、予定通りに進まないことも多々あるので、ここに書いた列車やバスの時間などは参考程度にお願いします。
でもだからこそ楽しいし、それが旅の醍醐味とも言えますよね。
なにが起こるかわからないワクワク感。
そして時間をかけ、苦労して行きついた先の美しい景色。
だから旅はやめられません。
それでは楽しい旅を!