高齢者の多くの人が発症する認知症。
その症状は様々で、
- 物忘れ
- 徘徊
- 暴言
- 自発性低下
- 過食または食事拒否
- 妄想
などがあげられます。
認知症を発症しているご本人も、もちろん辛いと思いますが、そのご家族の苦労も耐え難いもの。
「あんなに穏やかだった人が何故こんなに暴言ばかり吐くの?」
「何度も何度も同じこと言わせないでよ!」の連続。
毎日同じ屋根の下で暮らしていたら、目も話せなくなるし、それこそ疲労困憊。
認知症の人と上手いこと付き合っていかなければ、気力も体力も続きません。
しかし、今日は少し見方を変えてみませんか。
きっといつもより少しだけ、気持ちがラクになるはずです。
認知症の症状別にみる精神的要因

認知症に対する精神的な面からみた一つの捉え方で、
「これまでの人生においての抑圧感情が認知症の症状として現れる」
というものがあります。
今回はそれを症状別に解説していきます。
徘徊
外へ出てあてもなく歩き回ったりする症状。
行き先もわからず、いきなり居なくなってしまえば、家族は心配でたまりません。
こういった症状が出る人は今までの人生で
- 逃げだしたいほど嫌なことがあったけど、我慢して来た人
- 家を出たかったけど、なんらかの理由で出られずに我慢してきた人
暴言
あんなに穏やかで優しかったのに、、という人が認知症になった途端、人が変わってしまったかように暴れたり暴言を吐いたりすることもよくあります。
「あの優しかった○○さんは一体どこへ行っちゃったの?」と、とても悲しく、そして虚しくなりますよね。
こういった症状が出る人は
- 言いたいことがたくさんあったけど、言わないで我慢してきた人
- いつも言葉を飲み込んできた人
過食
異常な食欲を示すケース。
ついさっき食べたことを忘れてしまったり、食に異常に執着する。
この症状が出る人の多くは
- 人生で食べることに困ったことがある人
- 家族を食べさせるのに相当苦労した人
などに多く見られるようです。
その他にもさまざまな症状はありますが、これだけでも知っておくと見方がだいぶ変わりませんか?
ここに書いたのはあくまでも、精神的な観点からみた捉え方を、自分なりに解釈したものにすぎません。医学的な面からきちんと診てもらうことも大切です。
認知症の家族との付き合い方

このように「認知症の症状とは、その人が今までの人生で抑圧してきた感情が溢れ出るもの」と捉えることができます。
「認知症という病気を使って、今まで押さえ込んできた感情を表現しているんだな」と思えれば私たち家族も、もう少しラクに認知症の人との関わりを持つことが出来そうです。
一度心を落ち着かせて、その症状はどこからきているのか。
この人は人生において、何に我慢して何に苦しんできたのか。
その視点で見ることが出来れば、少し気がラクになますよね。
そしていつもイライラしてしまう気持ちにも、ちょっとだけ余裕ができませんか?
認知症対策

ということで、将来認知症になりたくない人の対策法はこちら。
- 感情を我慢しない
- 言いたいことを言う
- やりたいようにやる
これだけ。
意外と簡単なようで難しいことなのかもしれません。
私たちは無意識に、何かと我慢している事も多いはず。
少しずつでいいので、これからは意識的に自分の心を観察して、それを行動に移してみてください。
それが認知症予防ための私からの一つの提案です。
